「之印」の意味と役割
印鑑の名前や社名のあとに「印」や「之印」と書かれているのを見たことはありますか?
「印」や「之印」には、「〜の印章である」という意味が込められており、ときには「章」「之章」と書かれることもあります。
こうした末尾の文字は送り字と呼ばれ、印鑑のデザイン上のバランスを調整する役割を担っています。特に文字数が少ない場合や文字の配置が偏りがちな場合に、デザイナーの判断によって用いられます。
「之印」の使用例
角印の末尾につける
角印には社名のみが刻印され、末尾にデザイン上の調整として「印」や「之印」が加えられることがあります。文字の配置が均整の取れた状態で収まる場合には、これらの送り字は省略されます。
送り字 : 之印 | 送り字 : 印 | 送り字 : なし |
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株式会社 / めじるし / 之印 | 司法書 / 士法人 / えとう印 | かたやま / 行政書 / 士法人 |
丸印の役職名の後につける
丸印は、一般的に外周に社名を刻印し、内側には肩書きや役職名が刻まれた二重丸のデザインが採用されます。丸印の場合は、内枠の役職名の後ろに「印」や「之印」が加えられることがあります。
送り字 : 之印 | 送り字 : 印 | 送り字 : なし |
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代表 / 之印 Design for Inkan Sirusi | 代表取 / 締役印 株式会社めじるし | 代表 / 社員 税理士法人松方会計 |
特に「代表取締役」のような5文字の役職名では、この「印」がバランスを整えるために役立ちます。
例えば、「代表取 / 締役印」のように途中で改行し、全体の美しさを高める工夫がされています。
文字のバランスが取れている場合には、送り字は省略されます。
【豆知識】之・印の形は様々
「之」「印」には様々な字形が存在しますが、どれも同じ字を表す正しい文字です。字形についても、デザイナーの判断でバランスが整って見える文字を採用します。
よくある質問
はい。印鑑屋さんには、役職名や会社名のみを伝えれば問題ありません。
Sirusiで印鑑をご注文いただく際も同様です。全体のバランスを見て、デザイナーが「印」または「之印」の要否を判断いたします。
Sirusiでは「之印を追加したい」「送り字を入れないで作りたい」といったご要望にも、できるかぎりお応えいたします。その他改行位置などにもこだわりがあれば、お気軽にご連絡ください。
はい、個人の印鑑にも送り字を追加できます。
実印は住民票に記載された氏名を使用する必要がありますが、自治体によっては「印」「之印」「章」「之章」といった送り字を追加することが許可されています。
個人印鑑の場合も法人印鑑と同様、配置が左右非対称な場合のバランス調整に役立ちます。
例えば、苗字が4文字で名前が1文字(またはその逆)の場合、送り字を追加してレイアウトを整える方が良いケースもあります。全体の文字数や字画によっても変わるので、最終的にはデザイナーの判断となります。
個別のご要望や不明点がございましたら、事前にお問い合わせいただけますので、お気軽にご相談ください。
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